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モーターショー

i-swingとは

i-swing

トヨタ自動車様は、2003年の東京モーターショーで「PM」を出展し、パーソナルモビリティーという概念を深め2005年の愛知万博では「i-unit」を出展。2005年東京モーターショーは二輪と三輪を融合した「i-swing」で、さらにその思想を進化させました。

一人乗りというパッケージングもここまで小さくなると、「乗る」というより、まさに「着る」という感覚がぴったり。街中を走行するときは専有スペースの小さい二輪走行スタイルとなり、歩行者と並びながら会話することもできます。機敏に動きたい時は、走りを楽しめる三輪スタイルに変化、スティック操作だけでなく、ペダル操作でもドライブが可能で、体重移動を伴うスキーのようなコーナリング感覚で運転できます。二輪スタイルの際の全長は985ミリ、三輪スタイルの際は1275ミリに変化します。

ドライバー情報を蓄積し、習慣や嗜好を学習しながら成長するという「AIコミュニケーションコンセプト」も提案しています。こんな夢のあるコンセプトカーとしてトヨタ自動車様から発表されたのが「i-swing」


第39回東京モーターショは、私にとって生涯忘れないであろう思い出いっぱいのイベントでした。

代表取締役 原田 久光

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その電話は、突然掛かってきました。電話の主は、トヨタ自動車様のあるモーターショー開発の中心的な人物からでした。その方は、10年以上も前の話ですが、ある車両の開発プロジェクトで、ご縁があり一緒に働かせて頂いた技術者の方でした。10年の間に私は、エンジニアとして独立し、会社を立ち上げ7年ほど経過していました。その方は様々な部門を経て、モーターショーの開発に携わり、今回はある車のアイデアを表現する中心人物として活躍されていました。
そのある車が『i-swing』という夢のある乗り物でした。直ぐに直接会って、夢のある構想を聞かせていただき、開発に参加してほしいと言われた時は、いてもたってもいられなくなるほど嬉しかったです。

依頼に対して帰る車の中で、直ぐに参加を決断し、会社に帰ると興奮して参加メンバーにいきさつを説明し、その後まもなく開発に合流しました。その時の私は、エンジニアから経営者として、日々業務をこなす毎日を送っていました、今回の話を聞いて私も微力ながら開発に参加させて頂きたくて、うずうずしましたので、後先も考えずに、とにかく少しでもいいから夢のある開発に参加しようと決めて、積極的に時間を作り参加応援しました。夢の大きさに比例して、開発は簡単には前に進みませんが、一つ一つ丁寧に形にしてゆくプロセスをワクワクしながら見守っていました。

開発に参加した当初は、2次元データから3次元への検討段階で、3次元データとして、完成した形が少ない状態でした。我々が、開発に合流してからは、まずは2輪の足回りを固めて基本骨格となるメインフレームの形状を作り、モーターを配置して詳細形状を確定し、少しずつ進めてゆくと、隙間だらけであった『i-swing』の形が3次元データで塗りつぶされて次第に固まりとしての存在感に変わってゆくのを楽しみながら見ていました。
・・・と私が語る事の出来るのはこのぐらいです。出会った人と、10年後にまた、一緒に仕事が出来るそれも、お互いに全く違う環境であるにも関わらず、そんな事が実際に起こると、人との縁の不思議さに”何か”に感謝する気持ちが素直に湧き上がりました。また、今回の開発でも、新たな縁で出会えた方たちと、ひょっとすると10年後にも繋がっているのかも!と思うだけでまた、ワクワクしてきます。
今後も当社の社員には、夢のある開発に参加する機会を与えられたら、いいと思っています。


皆さん『i-swing』って知っていますか?私が開発参加した、ロボットみたいな乗り物『i-swing』の開発話を紹介します。

第2車両設計室 中村 安男 課長

i-swing

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私は4輪車の車両開発を16年間行ってきて、ようやく念願のモーターショーの開発に参加するチャンスをいただきました。開発に参加して、i-swingのデザインを初めて見た時は、「ワォー!何これ車?ロボット?これに人が乗れるの?面白そうだ!」と思ったのが第一印象でした。
私が担当した部分は
・i-swingを走行させる為のジョイスティック開発
・3輪から2輪に姿勢変化させる時の回転軸周りの開発
・同じく3輪から2輪に姿勢変化した時のロック機構

などでした。どの開発も実際に行ってみると今まで16年間の常識が通用しない新しい知識や工夫が必要でした。その中でも特に印象に残ったのは、ジョイスティックの開発です。

見ての通り、車の大きさは人ひとり分のスペースです。4輪開発と違い、とにかく使えるスペースに制約が多いのです。

ジョイスティックの開発は右手と左手が連動してスムーズに動くこと。片方だけを動かしても両方の動きを連動させることが開発目標でした。「左右のジョイスティックを連動させ、しかもイメージはまるでスキーをしている時の様な感覚にしたい!」うーん、何と斬新なテーマ!これは4輪開発では絶対味わえない。何が何でも良いものを作り上げたい。

いままでの車開発の常識が通用しないが、好奇心からいろんな物を見てまわりました。ある時は、おもちゃ売り場に行き、またある時はホームセンターに行き、それでも足りなくてプラモデルも参考にして、そんなこんなで考え抜いてあっと言う間の1ヶ月は、試行錯誤の連続でした。よやくたどり着いて実際に物を作ってみると、まだまだ改良が必要という繰り返しで、モーターショー直前まで改良に次ぐ改良を加えて出来たのが、このi-swingのジョイスティックでした。

うれしかった事は、実際にショーで操作してくれたモデルの人から「使いやすくていいね。」と言ってもらえたことですね。今回の開発ではチームに途中応援として、参加させて頂きました。めったに経験できないことですから、モーターショーで公開された時は今まで経験した事のない喜びを味わう事ができました。
後日、家族で幕張に出かけ見学して来ました。会場で舞台せましと動く「i-swing」を子供たちと見るのは格別の気分でした。


私は、SFが好きです。ロボットが好きです。不思議なものがすきです。作るのが好きです。そして作ったものを自慢するのも好きです。

第2車両設計室 安原 正芳

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まず、何からここに書いていこうか非常に悩むほど今回の業務については、沢山の心に残る良い経験・勉強をさせていただきましたことに感謝したいと思います。
私は、SFが好きです。ロボットが好きです。不思議なものが好きです。作るのが好きです。そして作ったものを自慢するのも好きです。そのすべてが今回の「i-swing」開発に含まれていました。発売された関連雑誌は「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」をして、すべて買ってしまったほどです。自動車業界に転職したからには一度はモーターショーの車両設計に関わりたいと思っていましたが、転職して1年目にして早くもめぐってきたチャンスでした。
私の担当は主に3点でした。
・バッテリー搭載検討
・ステップの配置
・ドアアームカバー部品

の検討です。

各検討に関して語りたい事が多くありますが、設計者として大切な事に気づかせてくれたバッテリー搭載検討についてお話ししたいと思います。

一日数回行われるショーの短い休憩時間に重さ約20kgほどもあるバッテリーの換装をステージ毎に行わなくてはならず、簡単な積み下ろしを可能としなければならないのが課題でした。取り出し易くする為の工夫・搭載時にガタが発生しない工夫・ケーブルが外装と干渉しない工夫・時間短縮のため、固定も簡素にする工夫など課題は山積みでした。(当然、私一人だけのアイデアではなくチームみんなの協力があってこそ成り立ったのですが)知人に「i-swing」のリア部を指しながらココの裏にあるバッテリー搭載について苦労して設計したことを力説したのですが、やはり目に見えない部位は僕の期待に沿う反応ではありませんでした。

でも、その期待は実は本当に私が求めていたものでは無かったのです。それに気づいたのは、ステージメンテナンスチームの方に「積み下ろしが楽で感謝している」と言われた時でした。やはり「物を作る者」としては、それを使う人が使いやすいと思う設計をしなければならない事に気づかせてくれた経験でした。
今後、数々の開発に関わっていくと思いますがこれからもユーザーが喜ぶ物を設計していけたらと思います。

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